敢えて「世代論」に期待する目算

ここ10年くらいのことになるだろうか、各種の同時代論めいた出版物が出続けている。書き手もそれなりにさまざまで、視点もまたいろいろなのだが、いずれにせよ「戦後」の本邦社会、殊に高度経済成長からこっちの昭和後期~平成にかけての時代相をどのように意味づけ、説明してゆけるのか、という問題意識が前提になっている…