嗤う淑女

『嗤う淑女』(中山七里,実業之日本社文庫)を読了。 「私知ってるの。世の中にはね,逃げる人間と闘う人間のふた通りがあるのよ。でも自分が逃げる方だとしても決して恥ずかしいことなんかじゃない。だってそれは本能なんだもの。本能に逆らったら違う自分になっちゃう。ツッパる必要なんて何もない。いいのよ,本当の自…