連想読書日記
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呉明益『眠りの航路』
「近ごろよく考えるんです。自分の父親がどうやって自分の夢に向き合っていたのか。でも、想像できないんです。ぼくにとって戦争は本当に遠くて、ぼんやりとしているから」(p.231) 呉明益の長編デビュー作『眠りの航路』(訳・倉本知明、白水社エクス・リブリス)を読んだ。のちに書かれた『歩道橋の魔術師』や『自転車泥…