210日目 秩序の函

人は身軽なほうがいい。 雑多なモノに溺れながら暮らすようではいけない。ちっぽけな人間ひとりの手中にちゃんと収まるくらいの、必要最低限のモノだけを持って生きるのが良いのだ。 私はそれを実践してきた。綺麗に整頓されたこの六畳一間が、私の身の内の世界。この函の中が「自己」で、外の街並みが「他者」。ミニマム…