ながたんと青と-いちかの料理帖-

昭和26年、京都。老舗料亭の娘・いち日は、戦地から還らなかった夫に、包丁を遺された。 ホテルの厨房に入り、西洋料理の世界で自立していくと決意していたのに、34歳の今になって19歳との縁談がもちあがり──。