閉ざされた王様の記憶

王国から追放されて 狂ってしまった王様は 今じゃ、自分の頭の中すら 支配出来なくなった 王様は、いつも 隣国の貧民街の路地裏で 威風堂々、何をするでもなく 捨てられた、ぼろソファーに座っている 何故か、王冠だけは まだ、頭の上に載っている 憐れと思った人々が 朝昼晩と、パンや飲み物を恵んでくれる すると、王様…