「組体操という道徳」~鼻血を出しながら走ったK君の話

組体操の最中に本部付近がざわついたとき、私は何が起こったのか分からないでいました。養護の武藤先生が飛び出していってK君を引き出してきて、その顔が血で真っ赤なのを見て初めて、鼻血を出していることに気づいたのです。両手も真っ赤でした。 治療している間中、K君は目に涙をいっぱいにためて耐えていました。しか…