フィルポッツ『赤毛のレドメイン家』、クリスティ『予告殺人』『シタフォードの秘密』、横溝正史『蝶々殺人事件』、坂口安吾「推理小説論」を読む(ネタバレ若干あり)

本記事には、表題作その他のミステリのネタバレが若干含まれているので、これらの作品を未読かつ読みたいと思われる方は、本記事を読まれない方が賢明かと思う。 最近多く読んでいるアガサ・クリスティ(29冊)から少し離れて、同時代の人であるクロフツが1920年代と30年代に書いた『樽』と『クロイドン発12時30分』を読ん…