愛を届けた日のこと。

「一緒にゲームやりませんか?」て言うことって、俺にとっては告白やねん。 隣で歩く白いシャツの男性が言う。 心地よい風が頬をくすぐり、髪を通り抜ける。 空が青から橙に変わりゆくのを眺めながら、わたしたちは駅に向かって歩いていた。 彼は、ゲームをする人だ。 丸いコマを指で弾いたり、しりとりを考えたり、同じカ…