ほのぼのぼ虹生活(その1)

◆#1 休日の朝。 待ち望んでいたインターホンが鳴り、伊地知虹夏は逸る気持ちのままに扉を開けた。 「やっほー、ぼっちちゃん! いらっしゃい!」 「あっ、お、おはようございます。虹夏ちゃん」 後藤ひとりはお辞儀の姿勢から頭を上げると、目を細めて言った。 「きょうも素敵です」 「ぼ、ぼっちちゃんってば! でもあり…