ある練習日の朝、

不登校になった。 中学一年の頃、陸上部に入っていた僕は、夏休み中にある早朝練習のために毎朝5時に起きていた。 時間も時間なので朝ごはんという気分でもなく、早々に支度をして家を出る。まだ薄暗い中、県道を走る大型トラックを横目にしながら必死に自転車を漕ぐ。 夏休み中の校庭は他の部活が使用するということで、…