古仏の扱いは難しい その2

その昔、作行の善い稲荷を手に入れた。これは岡山の「最上稲荷」という法華の稲荷であった。 これを是非欲しいという弟子があり、開眼しなおして授けたが日ならずして体に変調をきたし、五体加持をしたところ、最上稲荷が現れて 「われは法華の稲荷である。何ゆえ題目が上がらぬ!」と厳しく口走った。 「最上稲荷」自体は…