第三十話 全額おごりが当たり前?彼女の『ありがとう』が消えた日

「天ざる1,500円、ざる800円」――財布の中身を考えてざる蕎麦を選んだ瞬間、彼女の表情が一瞬で変わった。デート代は全て自分持ち。それなのに安い方を選んだだけであの顔。「ありがとう」もごちそうさまも言われなくなった。静かに積み重なる違和感。後から振り返ると確実に“サイン”だった瞬間の記録。