第三十四話 紅葉狩りより大切なもの〜彼女が歩くの嫌がって帰ろうとした話〜

「せっかく来たのに、もう帰るの?」――絶景の紅葉スポットで、彼女が言った。「疲れたから帰ろう」。まだ半分も歩いていない。歩きたい自分と、すぐに切り上げたい彼女。観光は物足りなかったけど、娘へのお土産は買えた。「なんだかなあ」という感情の正体に気づいた一日の記録。