境目を見つめるまなざし

わたしにとっての民俗学とは、まず「感情」を手がかりに、さまざまな社会現象に取り組む姿勢のことである。過去の人びと、現在を生きるわたしたちの感情が反映していると考えているのだ。 ~中略~ 土地や場所、記憶や記録、あるいは広い意味での信仰について考えることであり、すべて感情にかかわることなのである。 (序…