辺見じゅん『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』

先の敗戦後、ソ連軍は1945年2月米英とのヤルタ協定に基づき、日ソ不可侵条約を一方的に破棄して、対日参戦して満州に侵攻した。ソ連軍によってシベリヤに抑留された人々は57万5千人。氷点下30度を下る極寒の中での強制労働によって失われた生命は、厚生労働省政策レポート「シベリア抑留中死亡者に関する資料の調査につい…