【通りすがりの怪談】怪其之七十 ~鉛筆占い~

怪談 ~鉛筆占い~ 宵闇が教室を包み込む頃、慎太の鉛筆占いは始まった。それは最初はただの遊びだったはずだ。六つの面に「大吉」「吉」「中吉」「小吉」「凶」「大凶」と書かれた鉛筆をサイコロのように転がす。慎太は涼しい顔で言う。「これ、よく当たるんだぜ。この前、大吉が出たやつは、親が宝くじに当たったってさ…