【通りすがりの怪談】怪其之七十二 ~プール~

怪談 ~プール~ 初夏の強い日差しが照りつける小学校で、6年生のプール授業が行われていた。プールサイドのコンクリートは熱を帯び、素足では火傷しそうなほどだが、子どもたちはそんなことも気にせず、水しぶきを上げて楽しんでいた。 やがて自由時間になり、生徒たちが思い思いに泳ぐ中、祐太が突然激しく水面を叩き、…