【通りすがりの怪談】怪其之七十九 ~交差点~

怪談 ~交差点~ たまに私は悪夢を見る。それはいつも同じ、おぞましいほどに鮮明な光景を繰り返す。夢の中で私は、死んだように静まり返った夜道を歩いている。周囲はどこにでもあるような住宅街だった。そこにあるのは夢でしか存在しないはずなのに、異常なほどに鮮明な風景だった。そして、私の目の前には、生きてるか…