【通りすがりの怪談】怪其之八十七 ~夜のスーパー~

怪談 ~夜のスーパー~ 平田は、今日も残業で遅くなり、重い足取りで家路を急いでいた。周囲は住宅街で、遅い時間のため人通りもまばらだ。あと少しで自宅というところまで来て、平田は「しまった」と小さく呻いた。買い置きしてあったカップラーメンを、昨夜食べきってしまったことを思い出したのだ。自炊をほとんどしな…