【通りすがりの怪談】怪其之百一 ~誘い~

怪談 ~誘い~ 気がつくと、身体は冷たい湿気に包まれていた。辺り一面、視界の全てを奪うような深い真っ白な霧に覆われている。自分の手すら、ぼんやりとした輪郭しか捉えられない。自分がどこにいるのか、どうしてここにいるのか、一切の記憶がごっそり抜け落ちていた。不安が胸をかきむしり始めたその時、足元に微かに…