【通りすがりの怪談】怪其之百五 ~雲~

怪談 ~雲~ 教室の窓際の席で、友人の徹が暗い顔をして座っている。いつもなら昼休みには周囲の友人と談笑しているはずの徹が、一人で窓の外をじっと見つめている。「どうしたんだ」俺は気になって声をかけると、徹はゆっくりとした動作で窓の外の空を指差した。「なあ、瑛士、……あれが見えるか」徹の指の先には、青空に…