黒川創「鶴見俊輔伝」

大晦日、年が明ける前にこの本の感想を書 いておく。筋を通し己れを貫き、一方で柔 軟であることがあらためてわかる。 最後の方でこう書かれている。「対立する 議論においても、何割かの理は、相手の側 に含まれる。」と。今の国内の議論を求め ない風潮を見るにつけ、このような謙虚さ、 熟慮がほしいと願う、この人は一…