開花

熟れた海に円い波を起こすだけど小石では何も変わらない ため息で窓が白くなるそれだけが今を生きている証 折り紙の飛行機 空へ放つ誰かの指先を待ち続ける 過ぎ去れば跡形さえ無いそんな儚いものを生み出しているだからせめてこの道を進むときには常に立てた爪 抱かれた夢の気持ちも知らず一途に種を零した誰のためにでは…