紫式部日記 (里帰りの述懐)

御前の池に、水鳥どもの日々におほくなりゆくを見つつ、入らせたまはぬさきに、雪降らなむ、この御前のありさまいかにをかしからむと思ふに、あからさまにまかでたるほど、二日ばかりありてしも雪は降るものか。 「土御門邸のお庭の池に、水鳥たちが日々に増えてゆくのを見ながら、「中宮さまが宮中にご還御なさる前に、雪…