小説・海のなか(1)

登場人物名にミスを発見したため、再投稿させていただきます。 第零話 プロローグ あれからもう随分と永いあいだここにいるような気がしている。 いまが一体いつなのか、もうわからない。 それほど時間が経ったのだ。あの時から。すべてを曖昧にさせるほどの永い、永い時が。 わからないことだらけだ。 私は誰なのか。 私…