鞄の底でひしゃげた最後の一本のような幸福を探している
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あの日の篝火
山があると、次には本当に谷が待っているらしい。 いつかの昼、一丁前に仕事場としていた、亡くなったじいちゃんの部屋で一人両手で、それこそルフィが出港した時みたいに両手でガッツポーズした。 素で。 今となってはそれこそ懐かしく思える。 少し外に出かけたら、もうそこを職場と呼べない自分になって帰ってきた。 も…