[感想]「水たまりで息をする」/高瀬隼子:風呂に入らなくなった夫と平穏な日々が続くと信じていた妻の物語―生きにくさや辛くても「普通」を装わなければならない苦しさ、夫婦の形を描ききった一冊

この度は高瀬たかせ隼子じゅんこさんの「水たまりで息をする」という小説を読みました。ある出来事をきっかけに風呂に入らなくなった夫とこれからの人生は夫との平穏な日々が続くはずと疑いもしなかった妻、衣津美の物語で衣津美を中心に描かれていきます。夫...