Mon Cœur Mis à Nu
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ミロス・フォアマン『アマデウス(Amadeus)』1984
特に、天才を排す—近代の標語 ヴィリエ・ド・リラダンに『二人の占師』という小篇がある。世に出たければ凡庸であれというマクシムを遺した皮肉な作品なのだが、『アマデウス』の鑑賞が、私にそれを思い出させた。畢竟天才の行き着く先はいつの時代も共同墓地である。 本作は癲狂院で死を待つアントニオ・サリエリの告白を…