記憶の中の香港映画6: 「最底辺の悲惨な生活」ではなく彼らの「家」を描いた秀作「籠民」

「阿麦従軍」の記事を書いた時に張之亮の名前を久々に見たので、今回はこの監督の代表作「籠民」について。 香港の最下層の宿「籠屋」。大きな部屋に所狭しと三段ベッドが並べられ、一つずつ鉄網で覆われている。一つのベッドが「一部屋」だ。そこに暮らす人々のことを「籠民(ろうみん)」と呼ぶ。 籠屋のビジュアルが余…