まあ、誰もがコロナを機会に人生を振り返り、思い出ノートと遺言書でも書き綴りながら、積み重なった悪事を少しは反省するのも好いかと。

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。 沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。 奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。 猛き者も遂にはほろびぬ、偏ひとへに風の前の塵におなじ。 支配層の人生に、笑いがこみ上げる程余りにもぴたりと合うのが、この平家物語の冒頭部分だ。 だがカネの亡者で卑しい彼らに説…