余録:「あんどんで真っ赤なうそを… | 毎日新聞

 「あんどんで真っ赤なうそを売っている」。江戸のスイカ売りは赤いあんどんを掲げて商売をした。夜、切り売りのスイカを少しでも赤く見せたのだ。スイカを切ると赤くも甘くもないことのあった時代だ▲だから昼間に切り売りすれば、「たち割って赤心(せきしん)見せる西瓜(すいか)売り」ということになる。赤心とはうそ