今週の本棚:内田麻理香・評 『コロナ危機の社会学 感染したのはウイルスか、不安か』=西田亮介・著 | 毎日新聞
(朝日新聞出版・1650円) 混迷を整理し、分析する地図 日本政府の新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)対策に対して、世論やメディアでは対応の遅れや不充分な経済対策が繰り返し指摘されてきた。これらの評価と、客観的な事実にはズレが存在するという。本書は、二〇二〇年六月までの会議資料や報道資料の調