今週の本棚:内田麻理香・評 『ポストトゥルース』=リー・マッキンタイア著、大橋完太郎・監訳 | 毎日新聞
(人文書院・2640円) 真実が政治に屈する時代に 二〇一六年の米国の大統領選挙では、虚偽を並べ立てるトランプが選ばれた。真実を軽んじる指導者が生まれ、支持される状況はポストトゥルースと呼ばれる。本書は、この現象の正体を見極め、それと対決する方策を探る。