時代の風:東日本大震災10年に思う ずれた課題認識と現実=藻谷浩介・日本総合研究所主席研究員 | 毎日新聞

 東日本大震災から10年がたつ。マグニチュード9・0と、観測史上最大級だったこの地震が突きつけた課題に、日本に住む我々はどこまで対応できてきただろうか。この10年間を思い起こしながら自問自答すると、「課題の認識、目標の設定の両方が、そもそも震災の突きつけた現実からずれていた」ケースが多いことに気がつ