社説:「黒い雨」上告断念 幅広く被害救済する道を | 毎日新聞

 広島への原爆投下直後に降った「黒い雨」による健康被害を巡り、原告の住民全員を被爆者と認めた広島高裁判決について、国は上告しない方針を決めた。  これまで「科学的知見」を口実にして被爆者の認定範囲を限定してきた。上告断念で、被害実態に基づく救済に向けてようやく動き出すことになる。