社説:水俣病被害の判決 国は幅広い救済に動く時 | 毎日新聞

 日本の公害病の原点とされる水俣病の被害救済が、終わっていないことを示した司法判断である。  熊本、鹿児島両県などの住民ら144人が国と県、原因企業のチッソに損害賠償を求めた訴訟で、地元の熊本地裁が判決を出した。 不法行為から20年で損害賠償請求権が消滅する「除斥期間」を理由に訴え自体は退けたが、原