はがき随筆:真似っ娘 中央区地行 尾﨑易子(88) /福岡 | 毎日新聞

真似っ娘(こ)  2歳のひ孫が一人で人形遊びをしている。「お人形さんがおなかが痛くて病院に行ったの」と話す。「お薬はもらったの」と聞くと彼女は「お待ちください」と顔を正面に向け、両手指でトントンと机をたたき始めた。医師は電子カルテにデータを入力し薬も処方する。その先生がキーボードを打つ真似(まね)だ