人は、魂の入った言葉(言霊)に反応する。

ユングが「死者への七つの語らい」で示した「善にして、同時に悪なる<両位>の霊なるアブラクサス」が、ヘルマン・ヘッセの「デミアン」に登場するのは、両者の間になんらかの接触(間接的である可能性も含めて)があったことによるのだろう。ヘッセの末子の治療をユングに受けていた、ということがあるらしいが、いずれ…