何かが足りない…。 きっとここが帰る場所

キャッチコピーになぞらえるなら“映画は美しさに満ちている。でも何かが足りない”。ダブリンの片田舎で隠遁生活を送る往年のロックスター、シャイアン(ショーン・ペン)。ボサボサに広がった長い髪、でかい鉤鼻、現役の頃と変わらぬ化粧と衣装。深く刻まれた皺とつぶやくような話し方。カートを引きながら歩く姿は老婆の…