21世紀の精神異常者。 脳男

「恐るべき能力だった。まるで、何万冊もの書物がある図書館か、途方も無い演算力を持つコンピュータのようだった。私は彼を“脳男”と名づけたよ」生まれつき感情無し。痛覚無し。しかし、一度目にしたものは写真的記憶力でインプットされる。世界中のどの人間よりも豊富なデータバンクを持ちながら、他人から指示を与えら…