満州国が崩壊するとき、女たちの受難の旅が始まる『流転の王妃』

映画封切り時には、原作、脚本、監督が女性ですよというのが惹句で、女性観客に訴求することが企画意図だったようだ。とはいえ、全盛期の和田夏十の脚本なので、単純なメロドラマにはならない。