【日刊 太宰治全小説】#142「禁酒の心」

【冒頭】私は禁酒をしようと思っている。このごろの酒は、ひどく人間を卑屈にするようである。 【結句】なんとも酒は、魔物である。 「禁酒(きんしゅ)の心(こころ)」について ・新潮文庫『ろまん燈籠』所収。・昭和17年11月30日までに脱稿。・昭和17年12月28日、『現代文学』昭和十八年新年号に発表。 ろまん…