観光ホテルの思い出

35年前に8ヵ月間住み込みでアルバイトした温泉街の観光ホテルは、副社長と専務という肩書きの兄妹である方たちが経営に当たっていた。妹の専務さんは、いつも和服を着こなしていて、いかにも“旅館の女将”という雰囲気だった。 オーナー社長は、65~75歳ぐらいの女性であり、普段は東京にお住まいになっていた。この…