ありあまる地球意識の存在

油を多量に流した海のようだった。穏やかに、微動に揺れることもない。はたまた、うねりを帯び、ささくれ立つ波を風が散らすこともない。饐(す)えたように濁り、隙間なく張った油の膜で、心は重く閉ざされていく。 日々のやりきれない倦怠、莫大な水圧に耐える私の心は、外骨格生物のように硬く厚くなっていた。 6月某日。…