【座敷童篇】

それは夏も終わろうとしていた季節の頃 私がいつもの落葉の草原で散歩中の時だった シクシク・・・ シクシク・・・ 「え?」 子供のような泣き声に気づき なんだろうと首を傾げながらそこに近寄ると 肩まで伸びた黒髪に、真っ赤な木綿の服を着た 小さな女の子がうずくまっていた 「どうしたの?大丈夫」 そう声をかけるも 女の子は泣いて…