【読書感想】『風鈴』と『サマータイム』ふたつの小説を「3人」というキーワードで読む

読書感想 2021年8月 松浦理英子さんの「風鈴」を読みました。 作者の著作を手にとったのは「犬身」(けんしん)が最後なので、ずいぶんと昔のこと。 幼いころから犬を愛し、「自分の魂は人間よりも犬に近い。叶うならば、この身も犬へと変わりたい」と願い続けた主人公の女性がたどる数奇な運命を描いた長編です。彼女は…