『いのちを刻む 鉛筆画の鬼才、木下晋自伝』

著・木下晋、編著・城島徹。2019年12月発行。 鉛筆画で知られる木下晋氏が描くのは、老いた人物。作品十数点の画像が本書冒頭に収録されている。 元ハンセン病患者や「最後の」瞽女。顔の皺一つ一つにまるで人生の辛苦が刻まれているような絵が描ける根源には、氏の「幼少時の過酷な体験から私に身についた、人物の闇の深…