わが内なるゴーシュ 中村哲 愚直さが踏みとどまら せた現地     その2 

小生が特別にこの賞を光栄に思うのには訳があります。 この土地で「なぜ二十年も働いてきたのか。その原動力は何か」と、 しばしば人に尋ねられます。人類愛というのも面映ゆいし、 道楽だと呼ぶのは余りにも露悪的だし、自分にさしたる信念や 宗教的信仰がある訳でもありません。良く分からないのです。 でも返答に窮した…