トーマス・ベルンハルト『消去』読了

ほぼ、段落なしでえんえんと続く文章は上下巻474ページに及び(上下巻ですがページは通してふってあります)、そのほぼすべてが家族と祖国オーストリアへの罵倒、呪詛、毒舌というすごい小説。 けれども、それが読めてしまうというのがまたすごい! どんな感じかと言うと、例えば次に紹介するのは家族の写真をみたあとに始…